ひゃー!いよいよ手術です!
二度目といえども、予定日が近づくにつれて緊張はします。
入院準備
プライオリティの高い準備は、高額医療費控除の限度額適用認定書を先に用意すること。
後からだと何かと時間がかかるので、先に限度額認定書を申請しておくことが大切です。
そのことについては、「2回目だからわかること~子宮筋腫の治療費明細をすべて」に詳しく解説していますので、参考いただけたらと思います。
前回の子宮筋腫は、粘膜下筋腫という種類で、今回は、筋層内筋腫。
一般的に筋層内筋腫は腹腔鏡手術となるので、いよいよお腹切るのか!と思いきや、子宮の内側に突出している部分が大きいタイプなので、今度も子宮鏡下手術で可能とのこと。
これは本当にありがたいお話でした。
入院は2泊3日でOKだったのですが、一人暮らしだったため、3泊4日を希望してみました。(これがまた大正解!でした)
入院日数は、病院によると思いますが、希望はそこそこ聞いてもらえるようです。
アメニティは利用する?
手術前に準備するもの、を病院から渡された入院のしおりにて確認していましたが、前回の入院と劇的に違ったのは、アメニティー利用について。
いわゆるホテルなどで用意されているアメニティー関連を一日470円でレンタルできるというもの。
病院とは別会計なので、申込書を記入して渡すだけなのですが、なぜかすごく悩んでました(笑)
4日×470円だと、1880円ですよね、さほど負担ではないのですが、タオルとか、歯ブラシとか、お箸とか頑張ってそろえようと思えれば、できること。
だったのですが、テレビ用のイヤホンとか、こまごまとしたものを揃えたとして、日常生活に戻った時に必要なものではないので、思い切って、借りる契約をしてみました。
後日談にはなりますが、入院当日は直前にお風呂に入ったので、入浴なし。手術当日はチューブにつながっていたので、もちろん入浴なし。
手術翌日もふらふらするので、入浴を見送り、退院当日に入ろうと思ったのに、シャワー室が混み合っていて入れず。
結局、一度もお風呂入らず帰ってきました。
持ち物でかさばるものって、入浴グッズだと思うのですが、
一度も使わずじまいでした。
しかし、アメニティーを申し込むと、資生堂のシャンプー&リンスや、花王のボディソープ、歯ブラシ、イヤホン、コップなどその他もろもろが一式入った袋をいただけるので、無駄にはならなかったと思います
持参したものは、下着と、念のためのナプキンのみ。これで全然OKでした。
入院1日目の処置と過ごし方
入院後、ひととおりの説明を受けたあと、アメニティで支給されたパジャマに着替えます。
さすがにそのままは着れなかったので、ブラトップを下に着たまま、ワンピースっぽいパジャマを。
日中に、家でもない別空間で、パジャマって。
しかも、体が辛いとかでもない状態でベッドに寝るって、すごく違和感でしたが、ものの30分ほどで馴染めました(笑)
そうこうしているうちに、担当医から処置室に呼び出され、
ラミナリア入れといって、子宮口を広げるための手術前の処置が行われます。
これは、子宮口にタンポンのようなものを入れて、ラミナリアが一晩かけて水分を吸いながら膨張してゆき、子宮口を広げるんだそうです。
が!この処置が痛い!本当に痛い!無駄に経験があるから、からだが固まってしまい、さらに痛く感じます。
大きな深呼吸で痛みをそらそうとしますが、装着された後も、生理痛のような鈍痛がありますし。
こればかりはもう、一日だ!と言い聞かせながらやりすごすしかないですよね。
次々と専門家さんがベットに来てくれた
一日目は、麻酔科の先生からの話とか、担当医師の診断、薬剤課の方の訪問とか、頻繁に人が出入りするので、なにかとまぁまぁ忙しいです。
入院中、暇だろうと本や漫画を持っていきましたが、本の細かな文字はとても集中できないので、漫画が時間つぶしと痛みから意識を外すのに最強でした!
貸してくれた友人も、筋腫の手術経験済み!ありがとう!さすが経験者っす☆ミ
あっという間に夕飯の時間になりました。
すっかり忘れていましたが、水分接種の制限もあるので、固形物は8時まで、ジュースなどの液体は10時まで
水やお茶などは翌日あさの7時半までにということで、朝は少し早めに起きて、抗生物質を飲み、水分接種終了です。
就寝時間は9時と恐ろしく早いので、テレビカード(24時間分1000円)を購入して、テレビを観ながら横になっていました。
昼間に入れたラミのおかげで、ずっと下腹部に違和感はあるので、テレビで意識をそらせたりとかして、なんとか眠ることができました。
そんな感じて入院一日目は過ぎました。
入院2日目|手術当日
朝の目覚めは良好です。
水分制限もあるので、7時前に抗生物質を飲み、手術予定時間の13時半までひたすら待機です。
朝、係の方が間違えてご飯を運ばれてきたときは笑顔でお断りできましたが、昼ごはんの匂いが周りからしてくるのはちょっぴりきつかったです。
本来、婦人科系の手術をするときは、浣腸をするということでしたが、手術前になんとか自力で排便できたので、今回は必要ないという先生からの指示でスルー。
しかし、1時間おきに看護師さんから、「出ましたか?」と聞かれ、軽くプレッシャー。
水も飲めないので、大腸を刺激することもできず、これに関しては「早期回復のためにするべき3つのこと」に思いのたけを語っているのでご覧になってみてください。
午前中は、点滴を開始する処置が行われたのみで、ひたすらスタンバイです。
12時、あと1時間で手術です。ドキドキが止まりません。
手術は13時半からなので、お着替えなどを済ませます。
血栓予防にと、とても窮屈な靴下をはくのに二人で格闘しているうちにお呼びがかかり、歩いて行けるのに、なぜか車椅子で運ばれて地下にある手術室へ。
そのまま手術室へ。
手術室へいざ入室、自力でベッドにON!
前回の手術の時は、全身麻酔だったのですが、回復が遅れたため、今回の手術は、下半身麻酔と言われる脊髄くも膜下麻酔を入れてから、点滴で軽い麻酔で眠るという方法。
点滴のための針は、午前中に入れていたはずなのに、漏れているということで、急きょ入れなおすことになったのですが、看護師さんがかわるがわる入れ替わって「ここは?ここなら入る?」と相談がはじまります。
そうなんです!
私はむっちり体形なうえに、血管が細いという、看護師さん泣かせの腕をしています。
左の腕に3回ほど挑戦しては、「あ、血管が逃げました」という言葉をかけられ、最終的には、右手の甲に刺されるという始末。
点滴のための針というのは、金属の針ではなく、チューブのような感じで、動いても痛みはないようにできているそうですが、手術用の点滴は、輸血をしなければならないという最悪のケースに備えて少し太めのチューブになるそうです。
点滴がようやくセットされてからは、いよいよ脊髄クモ膜下麻酔です。
体を横にして、体をぐっとまるめ、背中を出し、麻酔針を刺す前に、局所麻酔をしてくれたので、感覚はあるものの、痛みはさほどありません。
足の先が正座した後のぴりぴり感が出てきました。
その後、アイスノンらしきもので、肩やお腹、鼠蹊部などを刺激してくれますが、確かに、下半身だけは冷たさを感じなくなって、これで脊髄クモ膜下麻酔は成功ー!
点滴に軽い麻酔を入れられてからは、意識は全くありません。
次に目覚めたときは、手術が終了していました。
ベッドにのっかったまま、そのまま病室へ。
1時間半くらいかかっていたよと教えてくれて、先生が筋腫の残骸みたいなものをみせてくれたけれど、真っ赤でよくわからなかったとかいろいろ話してくれていたのですが、私は頭痛がして、ぼんやり。
病室に戻ったら、自動的に血圧を測るものや、心電図をとる電極の機械を体中に貼られ、足は、空気の圧でマッサージしてくれるものを巻かれ。もちろん尿道カテーテルも。
頭痛はなおらないので、看護師さんに伝えました。
本来なら、数時間で立つことができ、付き添われながら、トイレでお小水がでれば解放ーなはずだったのですが、手術後に「頭が痛いです」と言ってしまったので、急きょ、採血をされて、すぐに痛み止めを点滴に入れてもらい、ぼんやりしているところに、先生が。
手術は無事に終わったけれど、1時間半かかっているので、水中毒が心配で。
採血をして検査したけれど、その心配はありませんでした。
ただ、大事をとって、今晩はこのままで。
ん?!今晩はこのままで?!
やってしまいました( ;∀;)
前回の手術後も、全身麻酔だったので、強制的にあれこれの管をつながれながら一晩すごして苦しかった思い出があったのですが、今回は軽めの麻酔だから、眠れるなーって思っていたのに、
頭痛を訴えたもんだから、管につながったまま一晩過ごすことになってしまいました。
点滴は外されたので、水分をどんどん摂取してくださいと言われましたが、歩けないので、旦那さんにペットボトルのお水やお茶をいっぱい買ってきてもらって、ストローを添えてもらい、夜な夜な飲み続けました。
ご飯が食べられていないので、口から何かを入れられるって幸せ。
胃腸にもなんとなく違和感があるので、水分はとてもありがたかったです。
定期的に腕を締め付けて血圧を測る機械なので、そのたびに起きてしまいますし、体もなかなか動かせないので、これまた辛い。
眠れないし、テレビをつけてみましたが、深夜番組も飽きてしまい。
眠れないことがストレスになってしまいそうでしたが、まぁ最悪眠れなくても、明日も日中眠れるからねと言い聞かせているうちに、うとうと。
とても浅い眠りだったとは思いますが、なんとか就寝することができました。
お疲れ私ヽ(‘ ∇‘ )ノ
3日目
目覚めはそんなによくありませんが、お腹はペコペコです。
朝食が運ばれてきましたが、管につながれているので、起き上がれもできず、とても食べにくかったですが、なんとか口に。
一日絶食したあとだったのに、意外と普通の朝食が出てきてびっくりでしたが、完食です!
10時ぐらいになったら、看護師さんが管外しますねーと来てくださって、ひとつひとつ管が外されてゆきます。
タオルも持ってきてくださったので、身体を拭きながら、着替えも済ませて。
快感ー!
そして、看護師さんに付き添われながら立ってみたら、ふらふらすることもなく、立つことができました!
一回目のトイレは付き添いが必要なので、声かけるように言われましたが、さっきまで尿管カテーテルにつながられていたので、尿意はなく。
薬を抜くためにも、水は積極的に飲むようにと言われたので、500mlほどのペットボトルをちびりちびり飲んでいたら、無事に尿意。
看護師さんを呼んで、おトイレに付き添っていただき、これが一つの治療終了の合図でもあったようです。
1時間後に便意も。手術前にしっかりと便秘対策をしていたので、踏ん張ることなくするりと出ました。
これがもし踏ん張るようなことがあったら、膣からの出血が気になって、緊張してしまっていたかも。
ヨーグルトとオリゴ糖に本当に感謝した一瞬でした。ここで感じたことは、早期回復のためにするべき3つのことにまとめました。
1回目の失敗で学んだことを、ちゃんと活かすことができて、よかったよかった。
手術に関する説明と、今後の治療方針について
ほどなくすると、先生から、今回の手術についての説明と、今後の方針についての説明がありますよ、と診察室に呼び出されました。
さて、結論から申し上げますと、の先生の言葉に、少し緊張しましたが、子宮筋腫は、筋層内筋腫だったので、内膜に盛り上がっている部分は切除することができましたが、筋層内にある筋腫については、時間内に切除することができず、残っています。
これは、2時間ほど手術をしてしまうと、視界を広げるためにいれた水が吸収されてしまい、ナトリウムバランスが崩れて、水中毒という症状になることを避けるために、手術時間を1時間半で終わらせたのも一つの理由だということ。
水中毒は、下手すると死に至るやっかいな症状なので、先生の判断で正解だったのだと思います。しかし、手術してスッキリしたいって思っていただけに、やっぱりショックでした。
子宮の外側には筋腫が残っているものの、内側は平坦になったので、妊娠もしやすくなっています。しかし、3ヶ月ほどはできれば避妊をしてください。子宮にもストレスが溜まっていると思うので、って。
初めに見つけた筋腫は4cmほどで、そこから頑張ってリュープリンの副作用に耐えた結果、0.5cmの縮小。直径の0.5cmは僅かのように感じるけれど、実際は体積なので、リュープリンの効果はしっかりありましたよとのこと。
しかも、酷かった貧血の値も、術前には11.5と、平均的な数値になっていたので、リュープリンの選択は正しかったのだと思います。
ただ、気になることは、やはり筋腫が残っているという点と、再発する期間が3年と短かったため、やはりこのまま放置すると、再び大きくなる可能性が高いので、定期的に検診することはもちろんだが、できればピルでホルモンをコントロールしていくことをおすすめしますということ。
取り切れていなかったという情報だけで、だいぶショックだったので、その後の治療方針まで頭が回らなかったのですが、今日にでももう一度リュープリンを打って(3回目)整理を止めておき、1ヶ月後の術後検診の時にもう一度相談しましょう、っていうことでお話は終了。
リュープリンを看護師さんに打たれて終了。さて、どうしようー